[G]銀座線
みなさんはどんな印象をお持ちですか?
ご存知の方も多いでしょうが、この路線は日本で初めて開通した地下鉄線であり、東京のなかに限れば戦前に営業運転を開始した唯一の地下鉄でもあります。
さすがにそれから増結や駅の移設、元は違う事業者同士の路線だった渋谷ー浅草間の全通など様々な変化があり、開通当時のままとは言いませんが、それでも東京メトロの路線の中でも異色を放つレトロな構造物を多く残した路線でした。
また、大阪の御堂筋線のように大型車の運行を見越して作られた規格ではなく、21世紀において16m級の車両が6両で次から次に運行される姿も、そういった印象を強くしていた要因の一つでしょう。
特に顕著だったのは最初期に開業した上野ー浅草間。
浅草駅
稲荷町駅
しかし銀座線自体、浅草、銀座、上野、渋谷、、と東京でも今、特にホットな地域を駆ける路線。
1000形導入とホームドア設置、それに駅の美装化を並行してやってしまおう、というリニューアル計画の中が立ち、その中にはもちろんこのレトロな区間も含まれています。
公式サイトの発表によると、その完遂はこの12月中とのこと。正にちょうど変わりつつある銀座線の姿を見に行ってみました。
まずは[G-19]浅草駅
降りて見てびっくりしました。雷門をイメージしたんでしょう。
赤色に塗られた柱と白色の天井・床のコントラストがキレイ!!
ただ、浅草線連絡改札方面の通路は相変わらずのようで・・・(笑)
明度の差がすげえな。隣をゴウゴウと2番線に到着する電車が通過していきます。
続いては[G-18]田原町駅
何やらごわごわと物が置いてあります。
ホームドアもいつの間にか稼働しているし。
コンクリートむき出しな駅トンネルはまだそのまま。ただ、振り返って見ると
扇子のような装飾品が。いいセンスしてんねえ。。
この区間特有のホーム直結の改札口が大好きです。
個人的に一番ビビッと来たのは
[G-17]稲荷町駅
なんかすごいシックになってるぞ!!
もうあの薄暗い稲荷町はどこにもないと言わんばかりに。
何が一番美しいって、明・暗のコントラストがはっきりしてること!
ダウンライトがとてもおされ。
なにやら幾重にも重なる天井が美しいです。
もう完成間近でしょうか。完成が楽しみです。(メトロの4か国語駅名表は何気に初めてかな?)
最後は[G-16]上野駅
上野駅は、銀座線の中でも早いうちからリニューアル工事が始まっていた記憶があります。
パンダの柄を模したホームドアも早いうちに設置されていて、01形とのコラボレーションも一時期見れましたね。
そしていま
間接照明が照らす、落ち着いた空間になりました。
美術館の額縁のような、大きなパネルも設置されました。
なにを展示するんだろう。
結局、パンタ柄のホームドアは渋谷方面のホームだけに設置。
Twitterにも上げたんですが、これだけ変わりました。
既存の駅設備を大きく遮るすることなく、美装化する技術にただただ脱帽です。
最後に神田駅、末広町駅のリニューアルの様子をご覧ください。
これまでに"レトロ"に東京らしい"今"を混ぜて、"レトロモダン"へ移り変わりゆく銀座線。
有名な撮影地も乗り入れてくる珍しい形式もいませんが、ちょっと、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。という私からの提案でした。
おわり