立ち止まって見上げる
僕にとっての大阪は、梅田や難波ではなく、淀屋橋だった。 地元京都から母親に連れられ京阪電車でやってくるこの街。 見上げるネオン、電光掲示で表示される時計と天気予報、低く重厚なビル群、足早に歩くサラリーマンたち...画角は4:3で、薄暗く埃くさいよ…
”三宮新港” 煌びやかな水族館やタワーマンションが並ぶ再開発エリアを抜けた先のこの倉庫は、大正15年の完成だ。 頭に掲げられた井桁マークは企業の威厳を誇っているようで、旧財閥の時代を思わせる。 KOBE Re:Public Art Projectと名付けられた今回のイベン…
赤坂見附。 ニューオータニやガーデンテラスなど大型建築が立ち並ぶ交差点の坂を少し登った先に見えてくるのは、現代建築を抽象化したような、ガラスとコンクリートの箱。 「せいどう」の読みから連想する威厳さや重量感はない。 坂になっている交差点、植え…