藍色備忘録

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Back in 2021・・・7月 ご当地の

2021年7月。

 

大阪府の統計を見ると、1日の流行り疫病の感染者数は100人前後で、2か月前のそれの10分の1程度になっていたようだ。

 

いわゆる「落ち着いている」状況下で、スターバックスコーヒーが面白い企画を出してくれた。

 

www.fashion-press.net

 

日本のすべての都道府県に出店しているスタバ。

それを生かし、その土地のバリスタが考え出した47種類の”ご当地フラペチーノ”なるものを売るというもの。

 

なんだかんだで郷土愛が強く、収集癖の強い日本人に刺さるし、何より外出の良い口実になる、上手い企画だなと思った。

 

いっちょここは「関西人」として関西のやつはコンプリートしてやろうやないかと。

 

しかし、名阪間の移動でも往復同じルートは嫌だからといって帰りは近鉄特急ひのとりに乗ろうとか思う、めんどくさいオタクの性分。

 

ただフラペチーノを飲むだけでなく、ご当地の建築も一緒に廻ろうということになった。

 

1.神戸

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ばりチョコはいっとうフラペチーノ

神戸の言葉は話す人が話すととても温かく聞こえる。(そりゃ関西弁全般そうだろって言われるとそこまでなんだけど)

 

  何々している

を神戸の言葉で言い直すと

  何々しとう。

になる。

 

なんか柔らかくていいよね。

 

脱線したが、とにかく見た目の通り満載のチョコレートといった感じの味であった。

が、甘ったるいことはなく、控えめなスタバ定番のクリームと上手く混じって美味しかった。食レポ下手か?

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この日見た建築は、出来たばかりの神戸阪急ビル。

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まず目を引くのは、突き出た高層部。

ビルにまとわりつくような格子が気になりますが、これは神戸市の消防条例で、外周バルコニーの設置が(ある意味)義務付けられているから。

東京の新しいホテルオークラのようなシュッとしたガラス張りのデザインには出来ないんですね。

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尖塔やアーチなど、先代の偉大な建築デザインを引き継いでいる事はあらゆるところで語りつくされているので、いまさら言う必要はないかと思いますが、内装にもそれに呼応するようにアーチ状のデザインが採用されているのがまたニクイところです。

 

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個人的に面白いなと感じたのは、再開発で生まれかわった西側の低層部。

以前車道だったところが完全に歩道化され、店舗のテラス席が張り出すように設置されています。いわゆる「にぎわいの滲みだし」ってやつですね。

 

しかしこの辺り、三宮駅北側は狭い路地に雑居ビルが立ち並ぶゴチャゴチャした地域です。

普通こういう再開発施設とのギャップで景色がギクシャクするんですが、

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怪しい紫のネオン、薄暗い雰囲気。

既存の繁華街との間にシーンチェンジ(フェード)的な役割を果たす空間が用意されているのです。

新しい施設にこういう空間を設けるのって結構勇気のいることだと思うのですが、そこはさすが天下の阪急。上手いな~と思いました。

 

 

 

 

2.和歌山

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みかんシトラスフラペチーノ

 

柑橘系とクリーム、さっぱりと濃厚って正直どうなん?って思いますやん。これが、美味しい。

やっぱりスタバのクリームってすごい有能なんだなって思います。コーヒー屋がフラペチーノでここまで有名になれたのも当然って感じですよね。

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成り立ちも、路線形態も国鉄っぽい、南海電車をそのまま形にしたような重厚な旧駅舎に対して、かなり明るく軽い建築なりました。

開かれて整理整頓された空間に、隈研吾っぽい木材の使用。

トレンドを抑えたデザインだなと思います。こんな言い方したら怒られるかな。

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サインが好きな人ほど「南海のサインは良い」と言っているイメージが有ります。

そんな人にはこんな集合体は垂涎ものなんではないでしょうか。

 

 

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和歌山市内に突如現れる異常張出構造物。

ああ...無駄だ。最高に無駄で、それが最高にかっこいい。

このわけのわからない、生きているような躍動感、これこそが黒川紀章の建築、和歌山県立近代美術館。

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掴ませる気ある?

ないよね。生きてるんだから仕方ない。

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急に落ち着いた空間になるな?生命の”””静”””の部分とか言うやつかな??

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ゴツゴツとした外見と打って変わって中はソフトな白基調。

そして謎のコンクリートの構造物がガラスを突き破って外と内を繋いでいたりする。

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椅子や棚と言った調度品も有機的なデザイン。

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相変わらず手すりは掴ませる気がない模様。

 

展示室自体はそれほど大きくはないのですが、やはり街中での存在感が抜群すぎる。

 

神戸と和歌山だけでめちゃくちゃ長くなった。。。

 

次で京滋・大阪の分を書きます。