はじめにおことわり。
旅自体が長かったので、シリーズ完結まで時間がかかります。許してね。
どうも、学業期に、抑えておきたい旅情を刺激するような旅情系途中下車作品投稿を許さない市民の会代表です。
学校のコンピューターを使う授業で、まともに授業も受けずストビューで色々探索していたときに、なにやら小野田線とかいう時間が止まってるエモそうな路線があるということを知ります。
これと四国も含めて一気に旅行行ってしまおうぜ!というのが今回の旅行の動機でした。
結果としてめcっちゃ内容の濃い旅行になってよかった。
12月15日、早朝。旅の始まり。
最初に同行者に送ったLINE、なんだと思いますか?
相手方>「生存確認」
「寝坊!!!!」<わし
アホなの?飛行機だよ???
危機管理能力みじんこか!!国家だったら転覆してる。
幸いにも前日に荷造りをしていたのと、まだ常識的な範囲内の寝坊だったので、急いで身支度をして、寮を飛び出し、最寄りのバス停からのリムジンバスに飛び乗ったのでした。
こういうとき23区内住みだと助かる。
なんとかかんとか羽田に到着。
朝の空港ターミナルは良い。
初めて自動手荷物預かり機なんかを使い、呑気に朝マック食ってたら時間が無くなって来たので、急いで保安ゲートへ。
荷物検査なんかを抜けて、中へ。
さすが羽田。本数がえげつい。
さあ、見えてまいりましたよ。
今回お世話になるのは、ANAでもLCCでもなく、STARFLYER
いわゆるミドルキャリアって奴。
まあ普通に券を買えば高いんですが、旅割60とかなんとかを使って1万円以内で山口まで飛べます。
なによりもの利点は機内サービスとそのブランドイメージ。
機内はこんな感じ。黒のシートが印象的。
そして国際線でもないのに全席にモニター完備。
安全のしおりまでオシャレ。
全然見えないけど、これ、安全のしおりですからね??
キュイーーーーン(ゴゴゴゴゴゴ)ドゴォ
と動き出しまして、空中へ。
無事ランディング。山口到着じゃい!!
Thank you for flying with us
ですって。ひゃーかっこいい
CAは現地の天候は曇り...なんて放送しておりましたが...
おめでたいほどの晴れ。ありがとう。
下関駅へ向かうバスまで1時間近くあるので、色々見てみることに。
山口に降り立ったけども、ここに写ってるどこにも、角島大橋とかにも行かない。
ん~~渋いのが多くてカッコイイ!
そうこうしてるうちに乗るバスがやってきました。
塗装がちょっとカッコイイサンデン交通の特急バス!
縦型ライトは正義!!
ケツがくそかっこいいこいつに約1時間揺られて、下関駅を目指します。
ってか山口宇部空港市街地から離れすぎです
山口宇部空港を押して下関駅に近づけるサークルとかできてくんねえかな。
到着。
荷物を置いて、身軽になった僕らは、悠々と山陽本線に乗り込みます。
この雰囲気すき
久々に115系の2ドアに乗れてご満悦。
広島からはいなくなっちゃったからね。
同行者と別れて、降り立ったは宇部駅。
少し寂れた駅に広い構内に立派な跨線橋と、好きな駅の条件はもうクリア済み。
う~ん!切り欠き0番線!加点!!!
駅そば屋も残ってる。しっかりターミナル駅やってらっしゃるそうです。
1番線で待ってる、バリアフリーなんて知らんと言わんばかりの床の高さの105系に乗り込みます。床高すぎやろ。
ここは・・・
僕が好きな駅、パターン2の「海が見える駅」
駅舎もこじんまりとしててかわいい。素敵。素敵なんだよ。
良い駅に無駄な言葉なんて必要ない。
下調べ以上の素敵さに、次の駅まで歩いていくのも忘れて、写真を撮る。
もう次の電車が来てしまったので、流れで乗り込む。
来た道を戻って、居能駅。曇っちゃったよ。
ベンチの後ろの、草が生い茂ってるところ、なんだと思います?
そう、2番ホーム。
といっても、架線と出発信号は剥がされ、柵で仕切られ、ワンマン運転用のミラーも支柱だけが残る、そんなホーム。
そしてその奥は旧側線。
この辺りが貨物輸送で大層賑わっていた頃の設備が、特に撤去されるでもなく残されてるのがこの駅。最高か。
跨線橋を上がりきって、振り返ったところ。
ここまで自然に還った営業中の駅もなかなか見ない。
教科書、ノート、筆記具みたいな感じでここら辺の駅にはどこでも閉められた窓口、ラッチ跡、接近警報器がある。
タクシーの営業所みたいな駅舎。いいねえ。
今回は、次の電車まで相当時間があるからその間に次の駅まで移動しよう という行動が多い旅なのですが、
ここは駅間を歩いて移動しようとすると超遠回りになるところなので、せっかくだからということでバスに乗る。
知らない街の、知らないバスに乗る。その土地の空気に触れる。
旅風情、ですね!
住宅街をてくてくと歩いて、次に目指すのは、妻崎駅。
昭和4年からある、レトロな駅舎目当てにGooglemapをチラ見しながら歩いてきたわけですが・・・
この辺かな?どこだろう?
ん?
なんかレールひいてあるぞ!
え?もしかしてこれ?
私的素敵駅舎リストインおめでとうございますすすすき。
住宅街に馴染みすぎ。最初わかんなかったもん。
民家に見えた?そうですよね!僕もそう思った。
駅の中はこんな感じ。
そのうち「駅訪問」シリーズにでもまとめます。
この駅にも10分ほど滞在した後、更に次の駅へ。
10分ほど歩いて、長門長沢駅に到着。 ええ、これが駅舎です。
この駅もなかなか趣深い物でした。
雲の合間から日が差してきました。次の列車はもうすぐきます。
やってきた123系に乗り込み、乗りつぶしをやっていた同行者と合流。
目出駅に到着。
あと一駅で終点なのに、川に面してる素敵な駅だからって理由で下車。
駅名表の写真から振り返ったところ。 奥に見えるのが工場へ続く廃線跡。
他のお客さんが「何処撮ってんの?」みたいな視線を向けてくる。当然だわな
めちゃめちゃに照ってた日も、電車が来る頃には厚い雲に包まれてました。
まあ僕の写真の腕なんてこんなもんです。
こいつに乗り込み、続いての駅は小野田港駅。
一日素敵な駅をまわりにまわって、もう結構お腹いっぱいなんですが、、、
寂れた駅◎
立派な駅舎◎
無駄に広いホーム◎
構内踏切を埋めた跡◎
伸び放題の雑草とか割れたコンクリートのホームなど、なんとも終末感漂う駅の雰囲気がマジプァーフェクト
ここでも次の電車まで時間がだいぶあるので、隣駅まで町を物色。
一部が腐り落ちた柵、草が生い茂るホーム。
こちらも終末感漂う駅、南小野田駅。
これでも一応営業中。
写真が暗くてなんだか気が滅入ってきますね。これでも撮ってるときはうおーすげーとか言ってたんですけども。
この後、小野田セメントに続く廃線跡なんかも見学して、小野田港駅に歩いて戻りました。時間ありすぎ。
すっかり暗くなった駅にも徐々に人も集まってきて、こいつも点きました。
次の電車に乗り込みましょう。
到着。
ここも良い駅でした。別の記事に纏めます。
ここから伸びている本山支線は、なんと1日たった3往復しかしないという驚異の本数の少なさ。
だからこそ乗る価値があるってもんよ。
その1本に乗って、雀田から2駅先の長門本山に到着。
道路一本挟んで海という立地のこの駅。
辺りが真っ暗な夜でも、かすかに聞こえてくる波の音がその存在を証明してくれます。
ヤバイでしょ。
ご丁寧に西日本標準書式で時刻表を書くもんだから余計寂しさが増してる。
もっと長く滞在したい気持ちは山々ですが、この電車に乗らないと脱出手段がない ということで乗り込みます。
今度は絶対夏至に来る。
雀田まで戻ってきました。
小野田からの電車を先に通す関係で、30分ほどのバカ停。
誰もいなくなった車内を色々撮ってまわる。
よく見たら、広告枠に広告が入ってない。まあ入れる業者もいないか。
電車を2本先に通して、ようやく発車。
宇部新川に到着。
[1]停目に停まる電車は初めて見たかも。
ここが国鉄山口ですか。
駅を探索した後、ずっと停車していた105系に乗り込みます。
105系が走る路線に外れはない
終点の宇部まで行ったあと、地元の中高生の活力あふれる濁流に呑み込まれながら、急いで跨線橋を渡り、山陽本線の電車に飛び乗る。
下関帰着。
あとから見返したら、乗ってきた電車、昔の帯の跡らしきものが浮かび出てる。
気になって調べてみたら、この115系[N-10]編成は2012年ごろまでは広島更新色いわゆる「ミルクオレ色」だったようで。
更に言えば227系の導入により広島から下関に流されてきたグループだったり。
完全引退する前にせめて「広島更新色」「関西更新色」「瀬戸内色」くらいの復活は見てみたいですねえ。
まだ21時くらいだったので、駅をうろうろ。
九州の415系カッコイイ。こいつが朝にゃ9両や12両で福岡の都市圏を走るんだからすごいよなあ。
そこまでレアでもないけど、しんでんばる行き シンデンバル 響きが好き。
山陰線の40と側線を通過する貨物列車。
もともとの計画だと山陰にも手を出す予定だったんですけどね(笑)
お得意の”臨時運転”の罠に引っかかってあきらめざるを得ませんでした。(次の列車2時間後とかやってられん)
そして長い長いなが――――い、京都銀行のお付き合いより長いホーム。
「普通九州方面」←旅情。
そそられ度500(松任・金沢・石動方面を1000とする)くらいの素敵文面。今も昔も下関は旅の始点ということですね。
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さあ、寂れた路線を辿る一日でしたが、明日もそんな感じになります。
そしてついにうどんとうどんの国、四国への上陸も果たします。
お楽しみに~~!!
おわり