記事のおともに一曲どうぞ。
80年代っぽいドラムとエコー感、隠しきらないギターと高音ボーカルが最高に気持ちいい曲です。ちなみにこのバンドを聴きながら夕暮れののぞみに乗ったときはあまりの気持ちよさに非常停止ボタンを取り扱いかけたくらいです。
50億と7那由他年前くらいにこんな記事を書きました。
銀座線は浅草~上野~神田~日本橋~銀座~新橋~赤坂~渋谷と、東京の要所を貫く超重要路線です。いや今改めて書き連ねてみると本当にすごいな。
19駅あるわけですが、1000億かけてそのすべてをリニューアルしようなんて言うわけです。5つのエリアに分けて、そのエリアの特徴と各駅の個性を生かしたリニューアルが進んでいます。
そこには東京メトロの「本気」が見えます。
特になじみ深い浅草~神田の下町エリアの様子を覗いてきました。
浅草駅から行きましょう。いきなり高級感満載です。
きっと最も観光客が利用する改札だと思われますが、野良サインは最低限に抑えられていて「垢ぬけた」印象を受けます。
隣接する浅草地下道はリニューアルされていないのでギャップがすごい。
こちらは"観光都市"大阪の玄関口、梅田の最近"垢ぬけた"と話題の大阪メトロの改札口です。東京メトロの駅ではこういうのは見ませんでした。
ホーム。
コンセプトは「祭りの街」だそうで。提灯と落ち着いた赤で降りた瞬間から浅草に来たという感じを駆り立ててくれますね。
そんな中で唯一白や黄色を使っていて目立つのがこの大型案内板。視認性抜群
ひとつ進んで田原町。
降りた第一印象が「明るい」でした。
コンセプトは「道具の街」だそうで。こういう装飾品がある以外はコストミニマムな印象を受けた。
3駅目は稲荷町。
なんてったってこの天井。
光量補うためにダウンライトが仕込まれてるのが気になる以外の造形は本当に一級品。
波打つ木材に仕込まれた間接照明がめちゃめちゃいい雰囲気作り出してる。
上野
もうずるいんだよな。盛り角度がわかってるインスタ女子。久保田未夢。初期の山口一郎。
自分に価値がある(ネームバリューがある)ってわかってるから駅名をピンスポライトで照らす。
駅って言うよりもう美術館かホテルの延長線上。的な。
そこを歩く人がビジネスマンであろうが、外国人であろうが絵になる。
何度も言うけどこれがリニューアル前の駅。
これもこれでかっこいいんだけど見比べると無機質な地下鉄の駅から上品で都会的なメトロの駅に脱皮したって感じがする。
ついでに言うと発車メロディ「さくら」もこの雰囲気をより引き立ててる。3~5分に1回鳴るメロディだから結構重要な存在なわけでして。
いくら駅を綺麗にしてもそこら辺の雰囲気まで管理できないと意味ない。聞いてるか?森ノ宮だから森のくまさん~wとか言うてる場合ちゃうんやぞ。
装飾品やらなんやらいい意味でうるさかった区間を抜けて、ここはとても素直で直線的。
なんといっても見どころはリベット留め&鉄丸出しのこの柱。とってもレトロでよい。
どの駅でもそうなんだけどこの透明度高いホーム柵本当に良いよね。
末広町まで来た。
天井が鏡張り。常識を次々破ってくな
末広町すなわち秋葉原なんだけど、なんとなく駅全体が昭和時代に描いてた未来の駅って感じがする。秋葉原がかつてそんな雰囲気の電気街だったみたいに。
最後は神田。
下町エリアの終わりの駅は白基調。
リベットむき出しの柱も蒲鉾屋根も白色だから、ホームドアや張り替えた床なんかとうまいこと調和してる。
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祭りの浅草
道具の田原町
木の稲荷町
美術館の上野
電気の末広町
歴史の神田
暗いトンネルを抜けて明るい駅に着いたとき、窓から一目でパッとわかるくらいに各駅個性があるなと感じました。
レトロとモダンが融合するデザインの車両が、その地域をそのままデザインに落とし込んだ駅を行き来する。
ブランドというのは普通醸成するのに何十年もかかります。阪急や東急がいい例です。
だけどこの銀座線の場合はそれをほんの数年で作り上げてしまった気がします。
もちろん、もともと沿線に恵まれているということもありますが。
同時に、どうしても地元大阪を走るメトロのことを考えてしまいました。
メトロが先導し、行政が後押しする形の「大阪」というブランドづくり。
少なくとも、あんな形で話題になってる時点でダメなんじゃないでしょうか....。
先行する東京と、大阪。
いくら都市の性質が違うといっても、参考にできることはたくさんあると思います。
おわり